2018年11月19日月曜日

農業×リハビリ 〜芋掘り編〜


少し、更新の間が空いてしまいました。
気づけば日中ポカポカ陽気の日でも朝晩は冷え込み、訪問車の車窓から見える秋色も日に日に深まり、冬の足音も少しずつ聞こえ始めています。

さて先日、訪問リハビリで伺っている住宅型有料老人ホームにお住いの利用者様と、同じく入居者の方々数名で、芋掘りを行いました。

この緑の葉っぱが生い茂っているのは全てさつまいもの芋づるです!
毎日食堂から見えるこの芋づるジャングルは「どれくらい芋が掘れるんだろう?」と日に日に入居者のみなさまの期待を膨らませていました。

この畑、最初から畑として存在していたわけではなく、建物自体がもとは企業の独身寮だったという経緯もあり、植え込みだったちょっとしたスペースを少しずつ開墾して、徐々に畑になっていったんです。そんな畑も今年で3年目。毎年、この狭くて日当たりの決して良くないこのスペースで何を作るか、頭をひねって考えるのが利用者様の生きがいであったりします。決して収穫することや植えることといった、目に見える活動だけではないんですね。

「生きがい」と言うのは簡単ですが、この畑という作業が本人にとってどんな意味があって、どんな携わり方が良いのか、どのように健康に結びつくのか、それを考えて「ちょうど良い形」を一緒に作り上げていくのが我々リハビリテーション専門職が関わる意義ではないかと考えています。


さつまいもは、焼き芋にすると甘くておいしい「紅はるか」。
おいしいケーキになって、入居者のみなさまの食卓に並んだそうです。(ふ)